この記事では、Python言語とNumPyを用いて、現在価値から将来価値を計算する方法をソースコード付きで解説します。
現在価値から将来価値を計算
将来価値と現在価値の意味は以下の通りです。
– | 説明 |
---|---|
将来価値(Future Value, FV) | いま持っている資産が、将来どのくらいの額にあたるのかを表すものです。 |
現在価値 | いま持っている資産の現在時点での価値です。 |
Pythonモジュール「NumPy」では、numpy.fvメソッドで現在保有している金融資産の「将来価値」を計算できます。
要は「住宅ローン」や「投資」のシミュレーションに使えます。
書式
numpy.fv(rate, nper, pmt, pv, when='end')
パラメータ | 説明 |
---|---|
rate | 利率 |
nper | 複利計算期間数 (支払回数) |
pmt | 毎回の支払額 |
pv | 現在価値 |
when | 支払期日(endなら期末、startなら期首) |
※現在価値は、例えば返済なら「借入金額」、貯蓄の場合は「積立済金額」が相当します。
ソースコード
サンプルプログラムのソースコードです。
# -*- coding: utf-8 -*- import numpy as np fv = np.fv(0.01/12, 5*12, -20000, -20000) print(fv) # 1251005.95893
上記のサンプルでは
・年利1%(5年間)
・毎月2万円支払い
・現在価値2万円
の場合の将来価値を計算しています。
将来価値から現在価値を計算
書式
numpy.fv(rate, nper, pmt, fv, when='end')
パラメータ | 説明 |
---|---|
rate | 利率 |
nper | 複利計算期間数 (支払回数) |
pmt | 毎回の支払額 |
fv | 将来価値 |
when | 支払期日(endなら期末、startなら期首) |
※将来価値は、返済の場合は「0」、貯金の場合は「積立目標額」を入れます。
ソースコード
サンプルプログラムのソースコードです。
# -*- coding: utf-8 -*- import numpy as np fv = np.fv(0.01/12, 5*12, -20000, 2000000) print(fv) # -872517.439782
上記のサンプルでは
・年利1%(5年間)
・毎月2万円支払い
・積み立て目標200万円
の場合の現在価値を計算しています。
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