この記事では、Python言語でオイラー法(euler)により常微分方程式の解を求めるプログラムについてソースコード付きで解説します。
オイラー法
オイラー法は、常微分方程式を近似的に解くアルゴリズムの1つです。
【参考】オイラー法のアルゴリズム
今回は、このアルゴリズムをPython言語で実装してみました。
ソースコード
サンプルプログラムのソースコードです。
# 微分方程式の関数
def dxdt(x):
c = 0.001
r = 100
e = 10
return (e-x)/r/c
# オイラー法
def euler(x0, t0, tn, n):
x = x0
t = t0
h = (tn - t0) /n
X = []
# 漸化式を計算
for i in range(n):
x += dxdt(x) * h
X.append(x)
t = t0 + i*h
return X
def main():
X = euler(0.0, 0.0, 1.0, 100)
print(X)
if __name__ == '__main__':
main()
| – | euler(x0, t0, tn, n) |
|---|---|
| x0 | 初期条件 |
| t0, tn | 区間[t0, tn] |
| n | 分割数 |
実行結果
サンプルプログラムの実行結果です。
時間tが0~1の区間を100分割して以下の微分方程式(RC回路の出力電圧v)を順に計算しています。
(1) ![]()
e:入力電圧[V]、v:出力電圧[V]、r:抵抗[Ω]、c:コンデンサ容量[F]
[1.0, 1.9, 2.71, , …, 9.999704873345692, 9.999734386011124]
過渡応答により、時間経過につれて入力電圧10[V]に近づいています。
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